GIS緯度経度について

緯度経度換算

GISでは緯度経度で位置をあらわすがこの表記に10進法と60進法があるらしい。

国土地理院では主に60進法を使っていると聞く。

また60進法での表記も様々であることが分かった。

特に60進法、度分秒の表記も35度01分43秒もあれば、35°1′43.2″、さらに

35度1分43.2秒なんてものもある。

これらをQGISで表現する場合10進法への変換が必要だ。

調べると、35度01分43秒のような表記がA1セルにある場合、

計算式は以下になる。

最初に度単位の抜き取りは左から2桁取り出し =VALUE(LEFT(A1,2)) 

となる。

次に分単位の抜き取りは、左から4桁目から2桁取り出す =VALUE(Mid(A1,4,2)) 

となり、

次に秒単位の抜き取りは左から7桁目から2桁取り出す =VALUE(Mid(A1,7,2)) 

となる。

そして次に10進法への読み替えが必要。

度単位はそのまま、上記だと「35」 A

分単位は60進法だから、01÷60 となる。 B

秒は、43÷60÷60(43÷3600)となる。 C

最後にとすれば完成

(最初は=A & B & Cなんて式を組んでいたがこれは間違い)

緯度経度換算の落とし穴

今回入手したデータは以下のような表記だった。

35.01430 135.47086

そして但し書きに「60進法で記載」とあった。

60進法なのに連続数字となっていた。

上記の式によって以下と計算した。

度35はそのまま 

分01は 01/60 で「0.02」 

秒430は 430/3600 で「0.1194」 

D+E+Fで「35.1394」となった。

すると地図上の位置は下図のに20mほどずれて表示された。

このポイントは知っていたので間違いだと分かった。

f:id:greengreengrass:20210310110231p:plain

が正しい位置。

そこで正しい位置を求め試行錯誤した。

結果は上記式の430/3600」が間違い。

ここは秒の数字が3桁なので3桁以降を小数点にする (430/3600)/10 が正しい。

再計算すると上図の位置に無事表示された。


国土地理院による間違った表示例

緯度、経度の悪い例 37度8分56.1234秒の場合 
  • 370856         ← 秒に小数点がない
  • 37 08 56.12340     ← 度・分・秒の区切りが半角空白となっている
  • 37:08:56.12340     ← 度・分・秒の区切りがコロンとなっている
  • 37-08-56.12340     ← 度・分・秒の区切りがハイフンとなっている
  • 37.085612340      ← 度と分の間に小数点が入っている
  • 37 856.12340      ← 分が1桁になっている
  • 37856.12340 ← 数字が全角となっている

 

探索の流儀

REMEMBER3.11